約3年ぶりの欧州訪問(1):センソレオ社の蒸留立会い
8月に約3年ぶりの欧州訪問をしてきました。
世界中で蔓延したコロナに対しての対応は国によってかなり異なります。ウィーンでは街中でマスクをしている人はほぼいませんでした。
地下鉄やトラムの中でもマスクをしていない人の方が多く、世界中からの観光客で賑わっていました。
今回はちょうどラベンダーの蒸留時期ということもあり、立ち会ってきました。
センソレオは、オーストリア北部のオーバーエスターライヒ州にあります。ウィーン国際空港からは鉄道を利用しシェルディングという町までいきます。そこからは車で約30分ほどです。
ウィーン国際空港からICE(ヨーロッパの高速鉄道)で途中のリンツまでいき、QBB(オーストリア国鉄)に乗り換えシェルディングまで普通列車で向かいます。ドイツとの国境付近に位置するため、ミュンヘンからパッサウ経由でもアクセスできます。
センソレオは自然豊かなオーストリアの丘にあります。
ドイツのRöttingen(レッティンゲン)にあるアロマラントの周辺と同じようになだらかな丘が続いていますが、一つ一つの集落はさらに小さくセンソレオのある集落は家が5件だけです。
以前もご紹介させていただいた通り、センソレオでの蒸留は地下水と薪を使用します。電気やガス、水道水などは使いません。
食品にも使用できるステンレススチールの蒸留機で1度に25kgのラベンダーを蒸留します。これを1日に5回繰り返します。
1回の蒸留に掛かる時間は2~3時間。薪なので温度調整や圧力調整を常に気にしなければならず、目が離せません、、、が、便利なことにアラーム機能があるので、少し離れた場所にいることもできます。丘で放牧されている牛を眺めながら、ゆっくりと蒸留されるのを待ちます。
蒸留前のラベンダーは、刈り取られドライになった状態で25Kgずつ袋に入れられ倉庫に保管されています。
今回は、その蒸留前のラベンダーを少し日本に持ち帰ってきました。ほんの少しずつですが、センソレオのラベンダーをご購入いただいた方にプレゼントをさせていただきます(なくなり次第終了)。